SDガンダム Gジェネレーション ギャザービート

SDガンダムGジェネレーション ギャザービート
携帯機Gジェネ黒歴史シリーズその2。発売は最初ですが。980円で購入。自分がガンダムゲーにはまったきっかけとなったゲームです。
GジェネといえばPS版の無印〜Fが好評ですが、これは史実の設定に沿って原作をなぞっていくものですよね。対してPS2のNEOは異なる作品同士のキャラや事件を絡ませてオリジナルストーリーを紡ぐ、スパロボ路線でした。システム自体は同系列で進化を遂げていたようです。
しかしその裏でひっそりと、F発売ちょっと前からWSで独自に展開していたのがこのギャザビシリーズです。PS&PS2版の開発はトムクリエイトですが、こっちはヴァンガードの開発でWSC「モノアイガンダムズ」GBAGジェネA」iアプリGジェネi」もこの系統。
なにぶんWSなんてマイナーハードだったので製作者の良い意味でのやりたいほうだいっぽさが伝わってきます。ストーリーはNEOより2年くらい前にスパロボ的オリジナルストーリー。登場するのは1st〜∀のほとんどの主人公キャラやサブキャラ、ギレンの野望ブルーディスティニーのキャラまで総出演してのお祭り騒ぎ。カミーユは明鏡止水の境地に目覚めるわシャングリラ・チルドレンがロランを無理やり女装させるわなんてのはほんの一例。
システムはPS版なんか全く無視して独自で第2次αより3年前に小隊システム(スタック)を確立。精神コマンドの代わりに1キャラにつき3つまでの「IDコマンド」というのがあって、SPを消費して名台詞を言うと、それに応じて効果が現れます。ヒイロの「オマエを殺す」なら自分の攻撃力UP、シローの「勝利の喜びを〜」ならスタック全員の命中回避UP、ユウの「EXAM起動…」なら3ターンずっと攻撃命中回避UP。名台詞で自分や他人に効果がかかるので、6つだけの精神コマンドなんかよりよっぽど個性を出せています。
スタックは3機までで、MAP兵器を受けたときに、散開してスタックを解いてやりすごすか、散開しないで3機で戦うかを選択できます。スタックを解いて1機になってしまうと3機でスタックを組んでいる敵と戦う時に1機で全部の攻撃を受けねばなりません。散開しないとMAP兵器はくらうかもしれないけれど、数機でスタックしたまま戦う事ができます。この辺の駆け引きも面白さの一つです。
また、スタックするときには相性があって、相性の良いキャラとスタックを組むと能力に5%補正がかかります。クリスとバーニィ、シローと08小隊の仲間、ハヤトとリュウ、等など。面白いところではシャアとゼクス、スレッガーORウッソと女性キャラ、なんてのもあります。スレッガーとウッソはカレンやセイラやローラ・ローラ(!)と組むだけで能力が上がるのです。流石大人の男と年上キラー。
基本的に難易度はそんなに高くありません。回避能力の高いNTを前面に出して戦えば、世ほどのことがない限り負けはしないでしょう。戦艦を近くに置いてミノフスキー粒子を散布するのも忘れずに。経験値は普通に戦闘して手に入れる以外に「交信」コマンドで敵や味方に隣接して会話を起こすことでも手に入れられます。むしろそっちがメインです。ガンガン会話イベントを起こしていきましょう。欠点としては原作でつながりのない絡みはネットで攻略情報を探すか攻略本を買うか、片っ端から隣接→交信コマンドが出なければ移動キャンセルしなければ判らない、ということでしょうか。攻略本はBookOffで100円であったりするので、古本で探してみましょう。
ソフト自体も中古でかなり出まわっていて、相場は100円から780円くらいなので手に入れ易く、1度クリアすると追加要素のある2週目ができるので何週も楽しめるのでかなりお勧めの逸品です。