選ばれし者なので、生徒会を運営しないとならない

「生徒会運営」。副会長の桃実とルームメイトで会長の要がその重要性に気付いたのは、不覚にも6年生の夏だった……。意を決した百合バカップルが今、アストラエアの荒波に立ち向かう!

選ばれし者なので、生徒会を運営しないとならない。


生徒会活動はまず、同居人と寝ることから始まる。

「エトワールを讃える歌は完璧にマスターした。あとは歌いだすタイミングを把握すればいいだけだ。夜々君は会話が止まると突然歌いだす」

「でも、相手は女でしょう。スピカの生徒も普通は女なんじゃないかしら」
「それは何の問題もないな」
「そうね」

<<パーシバルは生徒会活動を完全にサポートすることを可能にした最新のハードウェアです>>

冬森元会長たちもみんな卒業したに違いないという結論に至った。
いつのまにかスピカからいなくなったと思っていたら、実は卒業していたのだ。








「冬森先輩の衣装を奪って着込み、明日から猛牛役を代わるくらいのつもりで今日に備えたのさ」
「すごい覚悟ねそれは」
「備えすぎて、もはや天音に挑むことしか考えなくなっていたほどだ」
「それはいつもと同じじゃないかしら」
「桃実もそう思うか」

変身部兼秘密部兼一番乗り部兼クッキー同好会兼生徒会室は、ル・リムの奥にあった。



「ミアトルや各校の夏服」
「はい」
「あれは私たちがデザインしたんですよ」
「…そうですか」

地球温暖化だ」