ライトノベルでもガンダムでも通用しそうな所が怖いな。

川の深さは (講談社文庫)まずは『川の深さは (講談社文庫)』から。「彼女を守る。それがおれの任務だ」「命なんて安いものだ…特に、おれのは」「任務…完了」。というわけで任務第一主義?の秘密工作員が徐々に心を開いていったりとかそんな話。
終戦のローレライ 上次はこれ。『終戦のローレライ 上&下』。主人公の所属する潜水艦(使用条件のある強力な主砲装備)は謎の兵器「ローレライ・システム」の一部として海中に沈んでいたヒロインを回収。ヒロインは特殊な力を持っていて、撃破した艦とともに死んた人々の苦痛と恐怖、すべてに感応してしまいダメージを受けると昏倒してしまう。主人公は力など持っていなくても共にいることで彼女の痛みをやわらげようとするが…。そして、大人達は少年と少女に未来の希望を見る。あと木彫りの熊登場。

というわけであからさまに平成ガンダムリスペクツなこの2作。キャラ造形がそうなだけでストーリーはガンダムとは全く違うし舞台は前者は現代、後者は第2次大戦末期。派手にドンパチやったり心理戦やったり非常に密度の高い作品。非常に読み応えがあってお勧めなのです。

ちなみに著者の福井晴敏氏は根っからのガンダムファンで∀ガンダムのノベライズを手がけています。この間はBSアニメ夜話の「機動戦士ガンダム」の回にゲスト出演。また、上記の『終戦のローレライ』の他に2作、計3作が映画化され来年公開予定。ガノタじゃなくても要チェックです。