週刊「秋田禎信と『萌え』」その2:シリーズ物以外

突撃アンソロジー 小説創るぜ! (富士見ファンタジア文庫)
というわけで今週はちょっと手抜き。でもまあ言及しなきゃいけない部分でもあるので。エンハウについては次週存分に。
ひとつ火の粉の雪の中 (富士見ファンタジア文庫)」は編集に「アニメとかっぽい面白さ」を指摘される前の作品(デビュー作)なので割愛。そうすると「閉鎖のシステム (富士見ミステリー文庫)」と「スペル・ブレイク・トリガー」(「突撃アンソロジー 小説創るぜ! (富士見ファンタジア文庫)」に収録)と「スレイヤーズVSオーフェン」で全部かな。
特に「スレVSオー」のあとがき対談は秋田氏の萌え志向を考察する上で重要な手がかりとなると言えるでしょう。互いの作品でどのキャラが一番好き?という質問で草河氏と共に「アメリア」と答えてます。別に女性キャラ限定ではありません。神坂氏は「レキ」でした。…まあその「アメリア」からどういう傾向が読み取れるかは文章にする能力が自分にはないのですが(致命的)。まあ、そんな感じで、ということで。
時系列ではそれより前に刊行されたのが「閉鎖のシステム (富士見ミステリー文庫)」。珍しく普通の高校生カップル(康一&教子)がメインキャラに含まれてますがそれによる萌え成分は薄め。教子視点では語られないからか。
むしろツッコミが容赦無く意外と義理堅い*1あまり報われない香澄が萌えキャラ。…ってこれは自分の萌え志向かどうでしょうか。別に萌え狙ってる訳ではないですね多分。
「スペル・〜」はエンハウも最終巻に近づいてきた頃に書かれただけあって普通に天然娘リューラが主人公。まああのオーダーだと萌え皆無は投稿者が怒るかも(笑)。てか本当に秋田氏に合わないオーダーでした。どんなかは自分で見てみてください。右上の表紙が目印。作家ラインナップ的にはお買い得だと思いますし。
でも結局、上手く調理してるんですよこれが。「オーフェン」で培ったボケ&ツッコミが活きている。
ああ、萌え狙いあまり関係無い上に手抜きとか言っておきながら意外と長くなってしまったorz。ではまた来週。

*1:疲れていなければ、電車では席を譲る、etc